図書館豆知識 63

質問

「アルファ―米」とは何ですか? 作り方も教えてください。

回答

アルファ―米は、災害時の非常食として優れた食品として利用されています。干し飯と同じで、炊いたご飯や蒸したご飯を熱風で急速に乾燥させたものです。水分を10%以下にした米で、湯や水を加えるだけで元に戻ります。保存性については、災害用に作られたものの多くは製造から5年間は常温で保存できるようです。

アルファ―米の名前は「アルファ―化米」ともいい、お米を炊くと生米の中のデンプンが消化されやすいαデンプンに変化することに由来しています。

アルファー米の作り方は、『小学生からのわくわく!おうち実験室』35pには次のとおり書かれていました。
1 炊いたご飯を水洗いして粘り気をとる。
2 クッキングシートにご飯を薄く広げる。オーブンは100~110度に設定しておく。
3 ご飯が乾燥するまで100分以上加熱する。まんべんなく乾燥するように、とちゅうで何度かご飯を混ぜ返す。
4 冷めたら、密閉できるポリ袋などに入れ、空気を抜いて保存する。
この本には、「アルファー米は理論上は20年もつといわれているけれど、自分で作ったものは実験用だから、傷まないうちに早く食べよう。」と注意が書かれています。

参考文献

『Q&Aご飯とお米の全疑問』(講談社 発行)
『保存食の大研究』(PHP研究所 発行)
『イネ・米・ごはん大百科5』(ポプラ社 発行)
『小学生からのわくわく!おうち実験室』(アスコム 発行)
『保存食の絵本3』(農村漁村文化協会 発行)
『日本国語大辞典 第1巻』(農村漁村文化協会 発行)

 

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