図書館豆知識 19

質問(1) 桜の花で塩漬けを作りたい。家の桜でできるでしょうか。
回答

塩漬けには花がばらばらになりにくく色もきれいな八重桜が向いていますが、ソメイヨシノでも作れます。
庭木の桜を利用する時は、七分先咲程度の花を花の下のところで摘み取り、ボウルに入れて水で洗い、ざるに上げます。

①桜の花の重さの20~30%の塩をまぶします(10%としているレシピもあります)。時々やさしく上下に返し、一晩おいて塩が溶けるのを待ちます。
②手のひらでやさしく押した後、小さい容器に入れ、表面にラップを貼り、桜の花と同程度の重しをして1~2日おき、アクと水分を出して塩をなじませます。
③やさしく水気を絞り、白梅酢(または米酢)をかけて2~3日おきます。酢をかけることで、彩と風味が良くなります。
④十分に色が出たら花びらをやさしく絞り、日陰で1日程度干します。
⑤仕上げの塩をまぶして保存瓶に入れます。

花びらを傷つけないよう、初めから終わりまで花をもまないことがポイントです。清潔な保存瓶に詰め、常温の日陰で1年はもちますが、冷蔵庫だと色があせにくいです。

参考文献

『四季の保存食』(扶桑社 発行)
『村上昭子の煮もの・漬けもの大全科』(グラフ社 発行)
『季節をたべる春の保存食・行事食』(アリス館 発行)

 

質問(2)

大社町にあるオキャクモリ神社に行ってみた。その神社の概要が知りたい。

回答

オキャクモリ神社は「森荒(もりこう)神社」という名前で、通称は「お客さん」。大社町杵築西にあり、主祭神は天照大神、祭日は8月16日です。

旧10月の神在月、全国の神々が出雲大社に参集された時、この地でなくなられた神を祀った社と言われています。

参考文献

『大社町史研究紀要 1』(大社町教育委員会 発行)
『大社まちかど百花』(大社町 発行)
『神國島根』(島根県神社庁 発行)

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