図書館豆知識 36

 

質問(1)

「中秋の名月」は別の呼び名があるそうだが、何と言うのか知りたい。

回答

「中秋の名月」は旧暦8月15日の夜の月のことで、一年のうちで空気が澄みわたり最も美しい満月であると言われています。お月見をする「十五夜」として知られていますが、この頃は里芋の収穫時期にあたることから、別名「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。

この日は、お月見をする日であると同時に、秋の収穫に感謝し五穀豊穣を祝うため、団子やススキのほかに里芋をお供えする風習があります。

参考文献

『食で知ろう季節の行事』(長崎出版 発行)
『月の満ちかけをながめよう』(誠文堂新光社 発行)
『にほんのお福分け歳時記』(主婦の友インフォス情報社 発行)

 

質問(2)

海水から塩を取り出す方法が知りたい。

回答

日本では古代からさまざまな手法で塩が作られていたようです。ここでは、家でできる塩の取り出し方をお紹介します。

(1)なるべく汚れの少ない海水を汲んできて、海水に含まれるごみや砂などをろ過して取り除きます。
(2)なべに(1)の海水を入れて、量が10分の1になるまで強火で煮詰めます。なべを冷まし、ろ過して石こう(硫酸カルシウム)を取り除きます。
(3)石こうを取り除いた海水をさらに煮詰めていくと、塩が出てきます。水分が残っているうちに火を止めて、なべを冷まします。
(4)さらにろ過して、塩とにがりに分けます。塩を取り出して、日なたで乾燥させると出来あがります。

参考文献

『塩の絵本』(農山漁村文化協会 発行)
『塩の大研究』(PHP研究所 発行)
『すがたをかえるたべものしゃしんえほん 13』(岩崎書店 発行)
『塩のちから』(素朴社 発行)

図書館の質問回答業務「レファレンス」を利用してみませんか。調べものや気になることは、気軽にお尋ねください。

※レファレンスには、宿題・課題、法律や医療相談、鑑定、個人のプライバシーに関わる調査など、図書館ではお答えできない内容もあります。ご了承ください。
※これまでに出雲市図書館で実際に受けた質問の中から一部を紹介します。(個人が特定できないよう、内容を一部編集・加工しています。)調べものの参考にしてください。