図書館豆知識 52

質問

今年は巳年です。へびが登場する、子ども向けのおはなしはありますか。

回答

へびが登場する子ども向けのおはなしを紹介します。

写真絵本『ヘビのひみつ~ふしぎいっぱい写真絵本』
 内山りゅう/写真・文 ポプラ社/刊

 「多くの生きものの中で、ヘビほど有形、無形にかぎらず人と関わってきた動物も少ないのです。ヘビ は怖い存在に思えますが、どこか神聖な動物でもあり、“ふしぎ”な生きものなのです。」~あとがきより 
 ヘビの一日は、ひなたぼっこから始まります。へびはどのように一日を過ごすのか、見てみましょう。

絵本『ハナはヘビがすき』
 蟹江 杏/作 福音館書店/刊

 ヘビのしゅるりとのびる舌も、ヘビのからだのもようもきれい。ハナは、カエルもとかげも大好き!ハナは、きれいなものが大好きなのです。
 ハナは、みんなに見せようとヘビやカエルたちを学校へ連れて行きます。「みんなすきになってくれたらいいな」。
 ハナの気持ちをわかってくれる、すてきな友だちに会えました!

物語『アキンボと毒ヘビ』
 アレグザイダー・マコール・スミス/作 もりうちすみこ/訳 広野多珂子/絵 文研出版/刊
 アキンボは、ピーターおじさんを、とても自慢に思っています。
 おじさんは、アフリカでヘビ園の園長をしていました。おじさんは、アキンボをヘビ園に招待してくれ、ヘビ園の仕事を手伝わせてくれました。
 おじさんは、ヘビの「乳しぼり」をさせてくれました。それは、ヘビの毒を採取し、毒蛇に噛まれたときの血清を作るためでした。
 アキンボとおじさんは、猛毒を持つグリーンマンバの捕獲をしますが、思いがけない危険が待っていました。

昔話『キバラカと魔法の馬~アフリカのふしぎばなし』
 さくまゆみこ/編訳 岩波書店/刊
タンザニアの昔話『ヘビのお嫁さん』
 むかしむかし、気だてのいい夫婦が住んでいましたが、この夫婦には、子どもがいませでした。夫婦には、なぜか子どものかわりに卵が生まれるので、生まれた卵はこわしていました。
 ある日、妻は夫に「小さな小屋を建ててくれませんか」と頼みました。妻は、小屋にこもると、卵を一つ生みおとしました。妻は、召使いにおいしいごちそうを作らせ、卵のそばに置きました。すると、いつもお皿はからっぽになっていました。
 しばらくすると、いつの間にか卵は孵(かえ)り、小屋には、大きな大きなヘビがいたのです。妻は、「私の子どもに違いない」と言って、大切に世話をしました。ヘビの息子は、大きくなると、「お嫁さんを捜してほしい」と頼みますが、ヘビの息子にお嫁さんは見つかるのでしょうか。

この他、アメリカの詩にヘビが登場するものもあります。
『がらがらヘビの味~アメリカ子ども詩集 岩波少年文庫』
 アーサー・ビナード、木坂 涼/編訳 岩波書店/刊
詩『がらがらヘビの味』オグデン・ナッシュ/詩
 あるグルメの男から、いつも食べているチキンと似ているからと、がらがらヘビの肉をすすめられました。さて、そのお味は・・・。

 

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