図書館豆知識 56

質問

アヤメとハナショウブの見分け方が知りたい。

回答

アヤメは夏の花、世界中で親しまれる花で、ハナショウブは春の花で、日本の伝統的な花です。アヤメのなかまは花びらのつけ根、がくにあたる外花被(がいかひ)の模様で見分けます。

アヤメ(アヤメ科アヤメ属)は文目(あやめ)の意味で、垂れさがった花弁の付け根に、黄色に青紫の網目の模様があること、あるいは葉の葉脈が縦に平行に文目模様になることからついた名前と言われています。外花被片に網目のような模様があることで見分けられます。

ハナショウブ(アヤメ科アヤメ属)は日本国内に自生するノハナショウブのから改良された園芸植物で、英名をジャパニーズアイリスといいます。アヤメやカキツバタに似ているが、ハナショウブは葉の中心にある筋が突起しています。

ちなみに、カキツバタ(アヤメ科アヤメ属)は、湿地を好み、外に垂れ下がる外花被片の中央に、白または黄色のすじが入るのが特徴です。日本国内に自生し、伊勢物語や万葉集にも登場し古くから知られています。

参考文献

『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』(ナツメ社 発行)
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』(実業之日本社 発行)
『持ち歩き出会ったときにすぐ引ける草花と雑草の図鑑』(西東社 発行)

 

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