図書館豆知識 59

質問

古代の火起こしの方法が知りたい。子どもに教えるので分かりやすいものが良い。

回答

古代の火起こしの方法として火溝式やキリモミ式があります。火溝式は木の板の同じ場所をひたすら木の棒でこするので、かなり体力が必要です。今回はキリモミ式をご紹介します。

準備するもの
・火きり板は乾燥した木材を板状に切り出す。
・火きり棒はウツギなどまっすぐな枝を使う。
・現地で火口を用意する場合、よく乾いた枯草やススキの穂等を集めるか、乾燥した木くずを削り出すなどして調達する。

①火種を落とすため、火きり板の隅に三角形のくぼみを刻む。その頂点に直径約15mmのくぼみを彫っておく。
②くぼみに火きり棒を差し、両手でしっかり挟む。手のひらをすり合わせるように動かして棒を回転させる。この時、板が動かないように片膝を立てて足でしっかり踏んでおく。
③削りカスが焦げ臭くなり煙が出てくる。三角形のくぼみにできた黒い木粉の山を、中央をくぼませた火口の中央に移す。
④火口で黒い木粉を軽くつつみ、やさしく息を吹きかける。種火の赤さが増したら、さらに息を少し強く長く吹きかけると火がつく。

参考文献

『今すぐ身につけたいサバイバルテクニック』(誠文堂新光社 発行)
『週末ライト・サバイバルのすすめ』(KADOKAWA 発行)
『焚き火の作法』(学研プラス 発行)

 

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