図書館豆知識 60

質問

出雲市出身の鶴原鶴羽(つるはら かくう)という人物について知りたい。

回答

鶴原鶴羽<明治14年(1881)~昭和19年(1944)64歳>は出雲市今市町出身の蒔絵師です。
本名は善三郎。はじめに八雲塗を学び、のちに上京して、松江出身の工芸家 青山泰石に乾漆法、池田泉哉に蒔絵を師事しました。漆芸作品が明治天皇のお買いあげとなり、シャム(現在のタイ)王室に招かれ玉座などの制作をしました。
大正11年にパリで開かれた日仏美術展では「獅子蒔絵香合」が入選するなど、その作品は国内外で高く評価されました。

出雲市立図書館(現 出雲中央図書館)では、昭和59年(1984)に現在の大津町に新館として開館した際、鶴原鶴羽をテーマにした展示を行いました。

参考文献

『島根の工芸』(島根県立博物館 発行)
『出雲今市町誌』(出雲今市町誌刊行委員会 発行)
『島根県歴史人物事典』(山陰中央新報社 発行)
『新出雲市の芸術家』(出雲文化伝承館 発行)

 

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