図書館豆知識 27

質問(1)

4人で指す将棋があると聞いた。どんな将棋ですか。

回答

「四人将棋」と言い、平田発祥の将棋です。
平成5年、当時の平田市長 太田満保氏が考案されました。昼休み、将棋の強い太田市長に職員は誰も勝てなかったため、いっそ4人で囲んだら面白いかもしれないと考えついたのが「四人将棋」の始まりです。

「四人将棋」は本将棋のルールを使い、本将棋にはないスピード感や敵の意思を探り合いながら指す舌戦の展開にも楽しさがあり、プロ棋士による対局でもその面白さは実証済みです。
また、本将棋に比べて覚えなければならない駒の動かし方も少なくてもすむので、初心者にも覚えやすいゲームです。

「四人将棋」は縦9マス、横9マスの将棋盤と、一人分として王将1枚、飛車1枚、金将2枚、銀将2枚、歩兵3枚の5種類、9枚の駒を使用し、ピラミッド型の陣型から始めます。
駒の動かし方は従来の将棋と一緒で、王将が完全に動けなくなれば詰みです。4人のうち2人が詰んだ時点でゲーム終了となります。相手を詰めると勝ち点1となり、勝ち残った2人のうち勝ち点の多い方が1位となります。3位、4位は詰められた順で決まります。
「四人将棋」には、4人がばらばらに指して一番を目指すシングルと、2人1組になって、2チームで戦うダブルスがあります。

参考文献

『平田市大事典』(平田市役所 総務民生部総務課 発行)
『四人将棋入門』(クレオ 発行)
『こうして楽しもう4人将棋ガイドブック』(毎日新聞社 発行)

 

質問(2)

秋に紅葉する葉っぱに赤と黄色があるのはなぜか。

回答

秋に気温が下がると落葉樹の葉が変色するのは、葉っぱの中にある色素が変化するからです。変化した葉に赤と黄色があるのは、木の種類や性質により黄色になるもの、赤になるものが分かれているほか、赤になる途中でいったん黄色に見えるものがあるからです。

葉っぱの中には光合成のため、クロロフィルという緑色の色素やカロチノイドという黄色の色素があります。クロロフィルは寒さに弱いため、秋になり、最低気温が8°C以下になると分解されてなくなり、カロチノイドが目立つようになるので、葉っぱが黄色になります。カエデなど赤色になる木では葉っぱに蓄えられた栄養(デンプン)がアントシアニンという赤い色素に変化し、葉っぱが赤くなります。

この変化は、たくさん光合成をした葉からおこるので、いっせいに葉が開くカエデでは枝の先や木の上など、太陽に近い葉から順番に緑→黄色→赤と変化していきます。これに対し、シラカンバなど順番に葉を開いてゆく木では、先に開く内側から緑→黄色と変化します。

参考文献

『カエデ<モミジ>の絵本』(農村漁村文化協会 発行)
『紅葉のふしぎ』(あかね書房 発行)
『拾って楽しむ紅葉と落ち葉』(山と渓谷社 発行)

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