図書館豆知識 34

 

質問(1)

6月を「水無月(みなづき)」とも言いますが、雨の多い季節なのにどうして「水が無い月」と書いて「水無月」と言うのでしょうか。

回答

「水無月」は旧暦の6月の異称で、現在の7月に当たります。
名称の由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します。
(1)田ごとに水を張る「水の月」であるという説
   ※ここでの『な(無)』は『の』の意味
(2)梅雨も終わり水が涸(か)れ尽きて「水が無い月」という説
(3)おもな農作業をすべてし尽くしたという意味の「皆仕尽(みなしつき)または「皆尽月(みなつき)」から転じたという説
(4)雷が多いことから、「カミナリツキ」の「カ」と「リ」を省き、「ミナツキ」と呼ぶ説
ちなみに、『広辞苑』『大言海』『国語大辞典』では、(1)の説が書かれていました。

参考文献

『現代こよみ読み解き事典』(柏書房 発行)
『暮らしのこよみ歳時記』(講談社 発行)
『広辞苑』(岩波書店 発行)
『大言海』(富山房 発行)
『国語大辞典』(小学館 発行)

 

質問(2)

磯鷲はかならず巌にとまりけり

これは、日御碕に句碑がある原石鼎(はら せきてい)の句です。この句に出てくる「磯鷲(イソワシ)」とはどんな鳥でしょうか。また、いつの季語でしょうか。

回答

この句の「磯鷲(イソワシ)」は、磯に棲む鷲のことで、特定の種類ではないようです。海岸で魚類を主食とするオジイロワシやオオタカが、餌を求めて舞い上がっては、また元の岩に舞い降りる光景が詠まれています。国語辞典では、「磯鷲」とは鳶の異名という記載もあります。

「鷲」(大鷲・犬鷲・尾白鷲・禿鷲・荒鷲・磯鷲」は、冬の季語です。

参考文献

『頂上の石鼎』(山陰中央新報社 発行)
『石鼎からのメッセージ』(山崎隆司 発行)
『日本の鷲鷹』(平凡社 発行)
『日本国語大辞典 第1巻』(小学館 発行)
『日本大歳時記』(講談社 発行)

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