図書館豆知識 33

 

質問(1)

彩雲が見たいのですが、どういう時に見つけやすいですか。

回答

彩雲は雲が色づいて見える現象です。太陽や月の光が雲の間を通る時、光が曲がって起こります。特にうろこ雲やひつじ雲に多く、わた雲やうね雲は輪郭だけが色づくことがあります。そういった雲が太陽の近くを通るのを待つと出合いやすいようです。薄い雲の方が色鮮やかに見えます。

参考文献

『ときめく雲図鑑』(山と渓谷社 発行)
『雲ごよみ』(山川出版社 発行)

 

質問(2)

宍道湖七珍は誰が言い出したのでしょうか。また、全部を一度に食べられる季節はいつでしょうか。

回答

宍道湖七珍の起源について、『松江食べ物語 秋冬』132pに「発案者は島根新聞社(現山陰中央新報社)の編集長、松井柏軒氏だという。」、同じく134pに「1940年ごろ、松井柏軒氏が島根新聞に書いたのが始まりらしい。」との記述がありました。1958年、木村義男画伯と「湖に別れを惜しむ会」なる船遊びをして喝采を浴びた時に、七珍という言葉が独り歩きし始めたようです。他の資料では、厳密な発案者までは書かれていませんでした。

宍道湖七珍それぞれの旬は、次のとおりです。
 ・「しじみ(土用シジミ)」「うなぎ」「すずき」は夏
 ・「もろげえび」は秋
 ・「しじみ(寒シジミ)」「こい」「しらうお」「あまさぎ」は冬
一般的に夏が旬とされる「うなぎ」「すずき」も、宍道湖産は冬にこそ脂がのっていて食味が良いとも言われています。晩秋から冬あたりがねらい目ではないでしょうか。

参考文献

『松江食べ物語 秋冬』(山陰中央新報社 発行)
『宍道湖物語』(藤原書店 発行)
『日本の食生活全集 32 聞書き 島根の食事』(農産漁村文化協会 発行)

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