図書館豆知識 40

 

質問(1)

お正月の歌で歌い出しが「年のはじめのためしとて~」の歌詞が知りたい。また、曲名や作詞者についても知りたい。

回答

歌い出しが「年のはじめのためしとて~」の歌は、明治26年に文部省が発表した祝日大祭日儀式用唱歌です。曲名は「一月一日」(いちげついちにち)です。

歌詞は以下のとおり。
 一 年の初めの 例(ためし)とて
   終(おわり)なき世の めでたさを
   松竹(まつたけ)たてて 門(かど)ごとに
   祝(いお)う今日こそ 楽しけれ
 二 初日(はつひ)のひかり さしいでて
   四方(よも)に輝く 今朝のそら
   君がみかげに 比(たぐ)えつつ
   仰ぎ見るこそ 尊(とう)とけれ
発表当初、第二節の歌詞は、「初日のひかり 明らけく 治まる 御代の 今朝のそら」でしたが、大正2年に改められ現在に至ります。

作詞者は千家尊福。第80代出雲国造・出雲大社宮司・出雲大社教初代管長であり、東京府知事をはじめ埼玉、静岡県知事や司法大臣などを歴任した人です。
出雲大社・勢溜に建立されている「千家尊福卿」の像の下には「一月一日」の歌詞が刻まれています。また、出雲大社・神楽殿東側にも歌碑があります。

参考文献

日本童謡事典』(東京堂出版 発行)
『日本唱歌集』(岩波書店 発行)
『千家尊福公』(出雲大社教教務本庁 発行)
『大社の史話 第145号』(上野良亮 発行)
『神社紀行セレクション vol.5』(学研パブリッシング 発行)

 

質問(2)

ラクダのこぶの中には、何が入っていますか。

回答

ラクダのこぶの中には、脂肪が入っています。
こぶの中の脂肪は、水やエネルギーに変えることができます。そのため、ラクダは長期間水を飲まなくても平気です。10日間程度なら、水なしで歩くことができます。
脂肪が消費されると、こぶはしぼみますが、水を飲むと再び脂肪が蓄えられ、こぶが膨らみます。
また、こぶには照り付ける日光を遮り、身を守る役割もあります。ラクダは、背中のこぶにエネルギー源の脂肪を蓄えているため、過酷な砂漠地帯を歩き続けることができるのです。

参考文献

『まぎらわしい現実の大図鑑』(東京書籍 発行)
『砂漠の大研究』(PHP研究所 発行)
『いのちの図鑑』(PHP研究所 発行)
『アスリートな動物図鑑』(ナツメ社 発行)

図書館の質問回答業務「レファレンス」を利用してみませんか。調べものや気になることは、気軽にお尋ねください。

※レファレンスには、宿題・課題、法律や医療相談、鑑定、個人のプライバシーに関わる調査など、図書館ではお答えできない内容もあります。ご了承ください。
※これまでに出雲市図書館で実際に受けた質問の中から一部を紹介します。(個人が特定できないよう、内容を一部編集・加工しています。)調べものの参考にしてください。