図書館豆知識 43

 

質問(1)

作家 司馬遼太郎が大社町日御碕のあたりを北前船の取材で訪れたことがあると聞いた。そのことがわかる本はありますか。

回答

司馬遼太郎が出雲を訪れた時に感じたことや取材で得たことなどが、随想文『千石船』に書かれている。『大社の史話 第42号』(1982年刊)に掲載され、編集後記に取材の経緯が書かれている。

昭和54年10月、産経新聞社より大社史話会会長に連絡があり、同月28日、29日に司馬遼太郎、挿絵画家 風間完の鷺浦、宇龍(宇竜)の取材に同行した旨が記載されている。翌年、『小説新潮 昭和55年1月号』に『千石船』掲載。新潮社の許可を得て『大社の史話 第42号』に掲載する運びとなったようだ。

 

参考文献

大社の史話 第42号』(大社史話会 発行)
『司馬遼太郎が考えたこと 10』(新潮社 発行)

 

質問(2)

赤ちゃんに絵本を読んであげるときのコツはありますか。自分でページをめくりたがり、読んでいる途中でどんどんめくってしまいます。

回答

ページをめくりたがるのは、赤ちゃんなりに絵本に興味を持っているからでしょう。じっくり読み聞かせるのはまだ先の楽しみとして、今は、めくって遊ぶのを見守ってあげるのもよいかもしれません。また、字のない絵本や、見開きごとに完結している絵本なら、好きなページだけ楽しめばよいので、途中でページをめくられても気になりません。

赤ちゃんへの読み聞かせは、「読む」というより、コミュニケーション、遊びの一環と考えるのがよさそうです。赤ちゃんの興味に合わせ、語りかけたり触れあったりしながら、絵本の時間を一緒に楽しむのがおすすめです。

参考文献

『赤ちゃんからの絵本ガイド』(主婦の友社 発行)
『赤ちゃんが大好きな絵本』(ポーラスタァ 発行)
『赤ちゃん絵本ノート』(マーブルトロン 発行)
『豊かな心をはぐくむこども0~7才絵本ガイド』(主婦の友社 発行)

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