図書館豆知識 12

 

質問(1) 福神漬けの本格的な作り方が知りたい。
回答

材料は、ダイコン、カブ、ナス、キュウリ、タケノコ、レンコンなどを塩漬けにしたものと香味野菜(ショウガ、シソなど)です。
調味液は、原料4kg当たり、しょうゆ2ℓ 砂糖600g、水あめ200g、食酢です。

作り方の手順は次のとおりです。
(1)塩抜き
刻んだ材料は流水で1~2日さらし、塩分と漬物臭を除きます。
(2)しぼり
塩分と臭気の抜けたものを元の重量の1/5を目安に搾ります。
(3)漬け込み
搾った材料をよくもみほぐし、タケノコ、レンコン、香味野菜を加えて混ぜ合わせ、ひと煮立ちさせ冷ました調味液を注ぎ、よく混ぜます。
落しぶたをし、最初の1~2日はよく混ぜます。3~4日で調味液が浸透します。
(4)保存
調味液が浸透した材料をビンにきっちり詰め、残った調味液を煮立て、ビンに加え、80°Cで脱気加熱します。お湯から取り出したビンを逆さまにして、冷めるまでそのままにしておきます。
※「脱気加熱」とは、ビンのフタを緩く締め、ビンが半分つかる程度の熱湯で10~20分湯煎すること。その後、フタをぎゅっと閉めておきます。

参考文献

『こまった、教えて農産加工便利帳漬物』(農産漁村文化協会 発行)
『手づくりいちばんお漬けもの』(パッチワーク通信社 発行)
『母の味 漬けもの』(家の光協会 発行)
『季節の保存食』(家の光協会 発行)
『燻製&保存食作り入門』(山と渓谷社 発行)

 

質問(2)

一斗餅地蔵(いっともちじぞう)について聞いたが、どこにあるの?

回答

一斗餅地蔵は宍道町来待にあり、この地域の昔話として残っています。

昔、力持ちの大男がいました。この男と村人は、美保関の明神さんへお参りしました。男は海辺に住んでいる人が追いかけてくるからと、皆を先に帰し、海辺に住んでいる人に向かって、何回も大きな石をなげました。怒った海辺に住んでいる人は男に餅をいっぱい食べさせて困らせようとします。餅が好きな男は、シブキの木の陰に隠してあったダイコンを食べながら一斗の餅をみんな食べてしまいました。男は腹がふくれ、餅がのどまでつかえて動けません。シブキの木の所に行きますが、ダイコンはありません。とうとう男はシブキの木をみんな抜いて投げてしまいますが、苦しくて死んでしまいました。男が死んだ場所に地蔵をたててあげたという話です。

参考文献 『読みがたり 島根のむかし話』(島根県国語教育研究会 編 日本標準 発行)
『きまち書留帳』(きまち史話会 発行)

 

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