図書館豆知識 18

 

質問(1) 森鴎外の墓は2つあると聞いたことがある。墓の場所と理由を知りたい。
回答

森鴎外(森林太郎)の墓地は、東京都三鷹市の禅林寺と島根県津和野町の永明寺にあります。

大正11年(1922年)7月9日に永眠した鴎外の遺骨は、墨田区向島の弘福寺に納められましたが、弘福寺が関東大震災に罹災したため、昭和2年(1927年)12月、三鷹市の禅林寺に改葬されました。弘福寺に墓地を納めた理由は、森家が明治5年(1872年)上京後しばらくは向島の地に住居を構えていたこと、旧主亀井家と関わりのある寺であったことなどです。

昭和28年(1953年)、禅林寺の墓地から分骨し、鴎外の生地である島根県津和野町の永明寺に、新たな鴎外の墓が建てられました。森家の了解のもと、森家墓地を整備しようという津和野町の方針に基づき、元町長らの熱意によって建てられました。「森林太郎墓」という墓表の文字は、鴎外の遺言によるものです。

参考文献

『森鴎外』(明治書院 発行)
『森鴎外百話』(山陰中央新報 発行)

 

質問(2)

ゾウの鼻はなぜ長いのか。

回答

大きな体で生きていくために必要だからです。

ゾウは昔から体が大きかったわけではなく、敵から身を守るために体が大きくなりました。今では、陸上で一番大きいほ乳類と言われています。その分、頭も体も重くなり、餌を食べたり、水を飲んだりする時に、地面に口をつけるのが大変になりました。そこで、現在のようにゾウは鼻を伸ばして、餌を食べられるように進化しました。
この他にも、暑さや乾燥から体を守るために水を吸い込んで体にかけたり、仲間とあいさつをする時に鼻を絡ませ合うことにも役立っています。

参考文献

『なぜ?どうして?生きもののふしぎな一生』(ナツメ社 発行)
『ふしぎこどもずかん科学』(学研教育出版 発行)
『動物進化ミステリーファイル』(実業之日本社 発行)

 

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