図書館豆知識 25

質問(1)

出雲方言が番付表になった資料が見たいが、所蔵しているか。

回答

『出雲方言見立番附』(1枚)を所蔵しています。
その番付表には、東の横綱は「だんだん(ありがとう)」、西の横綱は「ばんじまして(夕暮時の挨拶)」、東の大関は「いとしなげな(可愛そうな)」、西の大関は「えらしじ(いじらしい)」など、東西あわせて約150の言葉が掲載されています。

参考文献

『出雲方言見立番附』(松江 天神町 はせがわ 発行)

 

質問(2)

出雲地方に瓦の製造技術が伝わったのはいつ頃か、また、「半分瓦」というものがあったと聞いたが、どんなものか知りたい。

回答

出雲地方に瓦製造の技術が伝わったのは、江戸時代、宝永5年(1708)頃と言われ、最初は大津で造られたようです。その頃、杵築に大火がありその需要に応じたと言われています。

半分瓦の始まりは明治初期と考えられ、日中戦争中に操業を終えました。上塩冶半分の浄福寺周辺に登り窯や工場があり、大津の黒瓦に対し、赤瓦が生産されていたようです。なお、斐伊川放水路建設に伴う島根県埋蔵文化財調査では、窯跡は確認されませんでした。

参考文献

『えんや物語 合冊本 第1号~第20号』(塩冶コミュニティセンター文化部 発行)
『出雲商工発展誌』(出雲商工会議所 発行)
『出雲大津町誌』(大津町誌刊行委員会 発行)
『斐伊川放水路建設予定地内埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅳ』(建設省出雲麹事務所 島根県教育委員会 発行)

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