図書館豆知識 4

 

質問(1) 子どもにもわかるように「七草がゆ(春)」について教えてほしい。
回答

1月7日に七草をいれたおかゆを食べると、その1年は病気をせず健康に過ごせると言われています。中国から伝わった風習で、平安時代に宮中の儀式として取り入れられ、江戸時代に人々に広まりました。
七草でビタミンをとり、おかゆで正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるという知恵も含まれています。

春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種類の野草です。
また、秋の七草に、ハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、ススキ、ナデシコがありますが、これらは食べずに、見るだけです。

参考文献

『12ケ月の親子で楽しむ和の行事』(日東書院本社 発行)
『家族で楽しむ日本の行事としきたり』(ポプラ社 発行)
『齋藤孝の覚えておきたい日本の行事』(金の星社 発行)
『日本の「食」とくらし 2 季節ごとに体験しよう』(学研 発行)
『忘れないで季節のしきたりに本の心』(小学館 発行)
『野の花道ばたの草』(福音館書店 発行)

 

質問(2) 出雲市内に、原石鼎(はら せきてい)の句碑があると聞きました。どこにあるのか、また、どんな句が刻んであるのか知りたい。
回答

出雲市内には、以下の4つ句碑があります。
(1)大社町日御碕亀恵比寿浜「磯鷲はかならず厳かにとまりけり」
       ※稲佐の浜に建立予定でしたが、実際には大社町笹子に建立。
   のちに現在の亀恵比寿浜に移転されました。
(2)今市一の谷公園「一枝の椿を見むと故郷に」
(3)今市町二京町公園「頂上や殊に菊の吹かれ居り」
(4)出雲市駅北口「盤石をぬく燈台や夏近し」

参考文献 『石鼎とともに』(明治書院 発行)
『全国文学碑総覧』(日外アソシエーツ 発行)
『出雲の俳人 原石鼎 日置風水』(山陰中央新報 発行)

 

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