図書館豆知識 16

 

質問(1) 「一富士、二鷹、三茄子」ということわざの由来が知りたい。特に「二鷹」の「鷹」は、「愛鷹山(あしたかやま)」だと聞いたことがあるが、本当にそのような謂れがあるのか。
回答

「一富士二鷹三茄子」ということわざは、初夢に見て縁起が良いものを順に並べたものとして、江戸時代頃から言われだしたものです。

本来は、駿河の国のことわざで、駿河の名物の順に並べたという説があります。一方、「鷹」が鳥の鷹ではなく、駿河の国の愛鷹山(あしたかやま)の通称としてあげられているという説もあります。

それは、徳川家康がそのゆかりの地、駿河の国を代表する高いものを順にあげたとする説です。一番の富士は、日本最高峰の霊山富士、二番の鷹は駿河で2番目の高さで富士山の近くにある愛鷹山(あしたかやま)の通称。三番の茄子は、江戸時代初期には駿河の国で早出し栽培されており、初物は特に高価だったのであげたといわれています。

また、縁起の良いものを挙げた「富士は広大、鷹はつかみ取る、茄子は成すに通ずる」、あるいは、「富士は不死、鷹は高、貴と通じて出世栄達、茄子は実がよくなるので子孫繁栄」などという説もあります。

参考文献

『日本国語大辞典』(小学館 発行)
『富士山の単語帳』(世界文化社  発行)
『故事ことわざ辞典』(三省堂 発行)

 

質問(2)

1月2日、3日に箱根駅伝が行われたが、10月に行われる出雲駅伝はいつから始まったのか。

回答

出雲駅伝は1989年(平成元年)に旧出雲市で始まりました。当初は「平成記念出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル」として開催され、次走者への引継ぎはタスキではなくボディタッチで行われました。第6回から現在の「出雲全日本大学選抜駅伝競走」に変更し、現在に至っています。

今では「全日本大学駅伝対校選手権大会」、「東京箱根間往復大学駅伝競走」とともに日本3大大学駅伝の一つとして認知されています。

参考文献 『出雲駅伝20年史』(出雲全日本大学選抜駅伝競走組織委員会 発行)
『出雲駅伝30年史』(出雲全日本大学選抜駅伝競走組織委員会 発行)

 

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